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データ取得:2026-10-14未明

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連載中.

見られている間だけ天才 ~無表情なだけの俺が、いつのまにか国民的俳優にされていた~

灰路

全159話[914,098文字] ローファンタジー〔ファンタジー〕
 俺の顔は動かない。
 生まれつき表情筋がほとんど仕事をしていない。笑おうとしても口角が上がらないし、驚いても眉が動かない。医者には「珍しいけど害はない」と言われた。害はないらしい。

 なのに世間は、それを「クールすぎる」と呼ぶ。
 六時間目に窓の外を見ていた顔を撮られて、教室が沸いた日も、俺が考えていたのは二日目のカレーのことだった。じゃがいもが溶けかけているやつが最高だ。

 その日の夜、妹が無断で投稿していた動画の再生数を見た。
 四十万。

 そこから全部おかしくなった。
 俺には体質があった。本気で見られている間だけ、身体の制御も、声も、間の取り方も、全部が跳ね上がる。注目が燃料。誰かが本気でこっちを見ている限り、俺は化け物になる。
 逆に言えば、誰も見ていない練習では一ミリも伸びない。レッスンでは全国最下位、本番だけ神。業界の人はそれを「天才肌」と呼ぶ。呼ばないでほしい。
 おまけに使ったあとは三時間、身体が言うことをきかない。人前で崩れたら全部バレるので、毎回それを無表情で耐えている。傍からは「余裕の帰り際」に見えるらしい。誤解だ。

 スカウト、事務所、トップアイドル、生放送、そして同い年の天才俳優。
 俺は何ひとつ望んでいない。ただ、断る理由が特にないだけだ。
 なのに誤解は全部いい方に転がる。仕事は勝手に増える。大人たちは勝手に必死になる。俺が黙って腹を減らしているあいだに、話は大きくなっていく。

 嘘みたいな速度で階段を上らされながら、俺が考えているのはいつも同じだ。今日の夕飯と、早く家に帰りたいということ。

・1日3回更新(6時・12時・18時)。完結まで書き切ります。

AI直接使用 男主人公 学園 ハッピーエンド 現代ファンタジー 芸能界 成り上がり シンデレラストーリー 高校生 コメディ 勘違い 主人公つよい 無表情 クール系主人公 内心ポンコツ 誤解される主人公
全159話[914,098文字]
(各話平均5,749文字)
[推定読了30時間29分]
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評価人数:16人(平均4.4pt)

最新作投稿:2026年10月14日(06:00:00)
 投稿開始:2026年08月23日(18:00:00)
 投稿期間:1ヶ月

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